「睡眠」に関するトラブルは、世代関係になく悩んでいる人が多いですが
加齢によって招かれる睡眠に関わる問題には、1つの傾向が見られます。
それは「早く目覚めてしまう」というものです。
この症状は「年をとったのかな?」と、自覚し始める1つのきっかけでもあり
「老人の朝は早い」ということからも、ある意味で「生理現象」と言えます。
そもそも、年をとるとなぜ眠れなく(睡眠時間が短く)なるのか・・・
結論としては、
「必要な睡眠時間が少なくなる」ということによって起きる症状です。
これは、赤ちゃんの睡眠時間が非常に長いことの対極であり
要は睡眠中に脳内で整理する「新しい情報」が、少なくなるということです。
いろいろな経験をしており、目新しい発見が少なくなるからこそ
処理が必要な内容が少なくなり、これは年をとればとるほど大きくなる要素です。
そのため、「睡眠時間」が短くなってきたことに関しては
「それほど悩む必要はない」ということが言えます。
しかしながら、これは「日々の生活には問題ない」場合に言えることであり
一方で「寝れなくて苦しい」という場合は、やはり問題があります。
目次
「眠い」のに眠れない症状の原因
「睡眠時間が短くなる」という症状は、加齢によって現れる自然な症状ですが
これによって、日々の生活に支障が出ているという人もいます。
それは主に、
- 眠いのに眠れない
- 寝た気がしない
以上の2つに言えることであり、その特徴としては
- 「寝つき」が悪い
- 長時間(自分が必要だと思う時間)眠れない
根本的に、「睡眠の質が悪い」と言える症状です。
また眠い・眠りたいということは、主に脳(体)が休息を必要としており
それができない状態になっているということは、問題があります。
考え方によっては、「お腹がすいているのに、食べれない」と同じくらい
本来は危険な症状であると言えるのです。
この状態に陥ってしまう原因は、一体何なのでしょうか?
「自律神経」の乱れも関わっている
「眠りたい」「眠い」にも関わらず、眠ることができないというのは
なんとも「訳がわからない」症状です。
そして、体に起きる訳の分からない症状というのは
主に「自律神経の乱れ」が原因であると言えます。
この自律神経の乱れによって、引き起こされる症状というのは
予想ができないものですが、「ちぐはぐなことが起きる」特徴があります。
「暑いのに汗がかけない」といったことから
運動していないのに「心臓がバクバクいっている」というような
更年期障害に起きる「動悸」の症状も、その根本には自律神経の乱れがあります。
「ストレス」は最も疑うべき要因だが
そもそも、加齢によって自律神経が乱れてしまう原因としては
まず最初に、「性ホルモンの減少」を挙げることができます。
これは、避けることができない現象と言えるものであり
すなわち、全ての人に「睡眠障害」が起きる可能性があります。
加えて、加齢以外の勝訴によって起きる自律神経の乱れには
「ストレス」も影響していることは間違いありません。
ただしこれに関しても、会社内での責任が重くなったり
お子さんが成長することによって、起きる様々な家庭内トラブル等
年をとるごとに、リスクが増していくことには変わりません。
また、このストレスに関しては
- 避ける
- 軽減する
以上の方法しか対処法がないものであり
そしてまた、この対処法がリスクとなっていることもあり得るのです。
改善策が本末転倒となっている可能性も
自律神経を乱してしまう、以外な落とし穴として
「整えようとして悪化させている」ことも考えられます。
「寝酒」が、睡眠の質を落とすことは広く知られていますが
実は、「睡眠にいいもの」として考えられている
「入浴」に関しても、自律神経を乱してしまう恐れがあるのです。
というのも、
入浴は「交感神経」を刺激してしまう行為であり、そもそも交感神経とは
「副交感神経」とのバランスをとって、自律神経を正常に保つための神経です。
この交感神経が活発になることで、体は「興奮」した状態になるため
睡眠にとっては、よくないことは言うまでもありません。
ただし、「正しい入浴」は睡眠にとってメリットもあり
- 寝る3時間前までに
- 熱すぎない温度に
- 長すぎない(30分未満)浸かる
ということを意識しましょう。
入浴は、快眠にとって「諸刃の剣」なのです。
女性は特に注意し始めて欲しい症状
上で挙げた例のように、更年期の起きる自立神経の乱れというのは
本来女性に起きやすい傾向があり、睡眠障害にまつわるリスクに関しても
日々会社でストレスを受け続けている、「おじさん」だけではないと言えます。
また昨今の女性の社会進出は、「従来のおじさんに起きる症状」のリスクが
女性にも起きやすくなっている、と言える状況と考えられます。