「勉強はできた方がいいに決まっている」
当たり前の話です。
もちろん、世の中は勉強が全てはではありません。
しかしながら、
事実として、「勉強ができる子」というのは有利であり
勉強以外のことに関しても、勉強ができない子よりもスムーズにこなす傾向があります。
「勉強ができることが、そんなに価値があるのか?」
と言う人もいますが、そういった人はきっと勉強ができなかったのでしょう。
そもそも、勉強を否定することに意味がありません。
一方、愛する我が子を育ててみて・・・
知育というのは難しいことだ
ということを、実感したお母さんも多いと思います。
でも、必要なことです。
全ての学習の基礎であり、幼児期に身に付けるべき能力とは
- 記憶力
- 計算力
突き詰めると、結局はこの2つになります。
これらの基礎を、”学校の勉強が簡単なうちに”身に着けておくことが必要です。
生涯を通じて、大切なことになるのです。
でもでも、
言うは易し、行うは難しです。
そんな簡単にいくのであれば、みんな秀才です。
それでも、少しでも周りよりも”リード”することが重要なのです。
目次
「昨日より今日」そして「今日より明日」の成長
日々、一歩でも前へ。
これが全てです。
最も大切であり、最も難しいことです。
お母さん(お父さん)の、「調整力」が問われます。
具体例を挙げれば、
計算ドリル等を利用した「正解率」と「スピード」が問われる学習
こういったことを実践する際に、「最初の点数」は気にする必要はありません。
また、<劇的な改善>も考えなくてけっこうです。
「次解く時」に1問でも正解が多く、1秒でも早く、ということが大切なのです。
もちろん、「3歩進んで、2歩下がる」でも大丈夫です。
少しずつでも、前進していることが大切なのです。
お母さん・お父さんの中には、中学校くらい記憶として
- 「60点以下」だったら、次は「せめて80点」
- 「92点」だったら、次は「100点」
こう考えることが、一般的だったはずです。
もちろんこういった考えは、ある程度成長した際に必要になります。
しかしながら、幼児期にそれは必要ありません。
次は61点、93点でいいのです。
最初が0点なら、次は1点で大丈夫です。
焦る必要はありません。
100点以上はなく、また1秒で100問解けることはありません。
「現実としての限界」があります。
もちろん、時間以上、点数以上の成長はあるかもしれません。
そんなことより、「新しい段階」を常に目指していきましょう。
少しでも「毎日違うメニュー」をこなす意味
昨今、「他動力」という言葉が非常に話題です。
賛否両論あるかもしれませんが・・・大切な考え方です。
この多動力が、最も優れているのは間違いなく幼児期です。
その時期を逃すのは、非常にもったいないです。
特に上記した計算能力等は、その能力を”ゼロからイチ”にすることが重要であり
できるようになった後にスピードを高めるには、ひたすら反復するしかありません。
それよりも、
「別のことをイチにしていく」
ということも、同時に考えていきましょう。
何らかの「公式」が身に付いた後には、別の公式を教えてあげるのです。
<応用>こそ「近道」
一桁の足し算ができたら、掛け算はすぐにできます。
「同じ数字を足す」だけだからです。
そして掛け算というのは、ある段階でその答えが二桁になります。
4×2=8ですが、4×3=12です。
そして次の4×4というのは、4×3+4なのです。
つまり12+4=16という考え方ができます。
この時点で、2桁の足し算ができるようになってしまうのです。
この簡単な思考法を、早い段階で授けてあげましょう。
更に掛け算には、割り算の概念が含まれていることから
割り算ができるようになることで、掛け算のスピードが速くなります。
また算数の問題を理解するためには、国語力が必要です。
「問題の意味が分からない子」は、話にならないのです。
全てつながっています。
だから、「できるだけ多くの科目(ジャンル)」に手を出すことが有意義なのです。
もちろん、「極めてから次に行くべき」という考え方もありますが
この世の学問において、その科目を<極めた>という人は存在しません。
突き詰めるのは、「大学」に行ってからで十分です。
幼い時期こそ、いろいろ手を出させましょう。

「異種格闘技戦」は劇的に成長を促す
「ゼロがイチになった強化がたくさんある」
という状態になった後は、毎日違うことを少しずつ行う習慣をつけましょう。
- 今日は算数
- 明日は国語
よりも、両方・できるだけ多くのジャンルを毎日実践しましょう。
最初の段階では、<打ち込む>ことも必要である一方で
<視点をかえる>ことで、何事も一気にスムーズにいけることがよくあります。
うちの子、全然できるようにならない・・・というお母さんもいるかもしれません。
しかしながら、もったいないことをさせているのはお母さんかもしれません。
とは言っても、
関心がある時点で十分であり、少しずつでも前に進めばいいものなのです。
とりあえずは「好きな教科」を徹底的に伸ばしていく
「幼児教育にとって最も大切なこと」を考える際には、
取り入れるべきこと・参考にすべきことは、無限に存在します。
忘れてはならないことは、”幼児”というのは未熟な存在であることです。
この時期は「性格」を含めて、どうにでも変わる(変えられる)時期であり
いわゆる「真っ白な状態」と言える、考えようによっては”危険”な時期でもあります。
この時期に絶対に避けたいことは、”勉強を嫌いになること”であり
その後の学力の伸びに対し、非常に悪い影響を与える要素になります。
人間は、嫌いなもの・不快だと思うことをしないものです。
「好き嫌いなく食べなさい」と子供に言いつつも・・・
自分は嫌いなものは食べない、という方は多いと思います。
自分で言っている癖に、”当たり前のように”避けますよね?
大人は自由です。
大人の特権でもあります。
しかしながら、小学校~中学校の義務教育の期間、それを卒業した後にも
高校・大学受験が現れ、「好きでもない教科」を勉強しなければならない時期が続きます。
これは避けられないものであり・・・
そうであれば、苦痛に感じる教科を減らしてあげることを考えていきましょう。
嫌いなものは、やる気が沸きません。
特に子供というのは、その傾向がより顕著です。
しかしながら、”学校”という機関はそれを許しません。
「算数やだな」と思っていても算数の授業はありますし、
「テスト」や「受験」という、避けられない壁が現れることになります。
嫌いなのに、やらなければならないのです。
そういったリスクを避けるためには、「好きなもの(教科)」を伸ばしてあげることで
先に「勉強」に対する抵抗感を、減らすことを優先しましょう。
「嫌いな教科」を克服するためには、
”学ぶ”ということを、抵抗感なく受け入れることが必要なのです。
「個性」だと思ってあきらめることも必要かも?
なんで嫌いなのか、苦手なのか、明確に答えることが難しい問題です。
1つには、「できないから」という理由も考えられますが
これは「後付け」にすぎず、「挑戦したけどダメだった」という結果が影響しています。
しかしながら「挑戦する気にもならない」という場合、これはもう仕方がありません。
それも個性です。
「なんでうちの子は、やろうとしてくれないんだろう・・・」
と悩むのでなく、”やる気”の見られる対象を、突き詰めさせてあげましょう。
まずは、「好きなこと」を飽きるまでやらせます。
”苦手なことがない”ということも素晴らしいことですが、
同じように、”一芸に秀でる”こともまた魅力的なことです。
とは言え、なかなか特定の学習に関しては興味を向かせることが難しく・・・
「これは身に着けて欲しいな~」というこさえも、試みないこともあるかもしれません。
本来であれば、「どちらかというとメリットのあること」をやって欲しいはずです。
「数独」とか。
しかしながら、そういった対象は興味が向くこと自体が珍しいものです。
個人的なおすすめは、「将棋」です。
将棋は「理論」であり、<予想>するためには”計算”が必要です。
「こうしたら、こうしよう」
「この手は、いつ使うか」
論理力を高めることで、他の「実践的な学習」に関しても難易度が下がってきます。
とにかく「やっていること」を褒める
褒められると、気持ちがいいものです。
「私って才能あるかも?」と思った経験は、誰にでもあるはずです。
そういった、「素敵な勘違い」をさせてあげましょう。
そのためのアプローチに関しては、以下の記事を参考に

「好きなこと」は早めに極めさせる
”効率”を考えた際には、「できることから、さっさとやる」ことが大切であり
仕事で言えば、「早く終わることから、片付ける」ということになります。
人間は「簡単なこと」を求めるものであり、軽くこなせることを優先します。
それを褒められれば、次のステップに向かうための”挑戦心”も芽生えるものです。
これができるなら、あれもできるだろう。
あいつができるなら、俺もできるはず。
稀に「弁護士」と「医師」の両方の資格を持つ人がいます。
例外なく「好奇心旺盛」であり、「負けず嫌い」です。