「単語」や「お話し」といった、<コミュニケーション>に通じる能力を身に着けた後の
2~6歳の時期は、「幼稚園」や「保育園」といった施設に預けるご家庭が多いと思います。
それらは、基本的には「楽しむ」こと「協調性」を覚えるといった
「人間関係」の基礎を身に着ける、時期・場所になります。
そういった機関でお世話になる「先生」というのは、
「勉強」を教えるよりも、「お母さんに代わってお世話をする」というものに近く
その時期の「知識教育」に関しては、やはり「家庭」で行う必要があります。
「先生まかせ」は絶対にだめです。(先生批判ではありませんよ!)
そして、
「いつまでに・何ができるようになっておくべきか」
ということを考えた際、やはり「小学校入学」を意識するお母さんが多いと思われます。
もちろん、「本格的な学習」に取り組む幼稚園もあります。
しかし、基本的には”差ができてしまう”ような内容は避けるはずです。
一方、小学校に入学した後には確実に「知能(知識)」が必要となります。
「テスト」といった、周りと「比較」される<競争>が突然始まるのです。
そしてあらゆる面で、”小学校時代の過ごし方”というのは
それ以降の「進路」に対しても、大きな影響を与えることになります。
「まだ早い」と思ってしまうお母さんも多いと思いますが・・・
「小学校時代にどんな子だったか(性格等)・どの程度の学力があったか」
ということは、「将来」に大きく影響します。
また「劣等感」といったものが生まれてしまうのも、この時期からになります。
目次
どれだけ有利な状態でスタートを切れるか
この時期をスムーズに走り続けるために、
「このくらいできるようになっておいて欲しいな」
というレベルから
「このくらいできるのが理想」といったことを、まとめておきます。
とは言え、その内容はまだまだ少ないです。
だからこそ、徹底的にやっておきましょう。

以上の記事でも紹介しましたが、それらの延長線上にある「カタカナ」
日常で見かける簡単な感じというのは、”なんとなく”身に着けることがほとんどです。

また「2桁プラス1桁」そして「2桁マイナス1桁」での
「繰り上がり」と「繰り下がり」という要素がない計算に関しては、
おそらく、<つまずき>はないはずです。(10の桁は変わらず、1の桁のみのため)
以上はあくまで「基礎中の基礎」であり、”4歳までに”身に着けておき
小学校入学までの「猶予期間」に、どれだけ”リード”しておけるかが重要です。
「2年」先取りしておく
まず「理想」としては、小学校入学後は
「公立学校のカリキュラム」の内容を「2年早くマスターする」
ということを目標にするべき、と考えましょう。
そのためには、<常に2年先の分まで学ぶ>ことが大切であり
「小学校1年生の終わり」までに「小学校3年生」の内容は身に着けておきましょう。
決して難しいことではありません。
公立小学校のカリキュラムは、”確実に”低いレベルで設定されています。
それは「おいて行かれる子」を作らないためです。
そのくせ、「社会に出たら実力主義」の世の中です。
2年くらいリードしておけば、少なくとも中学校まではおいて行かれることはありません。
具体的には・・・
- 2年生までに教わる「漢字」
- 「九九」のマスターと「掛け算」の概念
できれば・・・
- 3年生までに教わる「漢字」
- 「割り算」(掛け算の応用)
- 「ひっ算」(2桁3桁の繰り上がりの概念)
とりあえずは、小学校入学までに「2年生レベル」をクリアしておきましょう。
その後は、そのまま「3年生」の学習内容に進んでもいいですし
「2年生」の内容を、もう一度繰り返し学ぶことも有意義です。
何事も、”基礎”は徹底的に身に着けておくことが重要です。
「結果的に楽」になる
もちろん「このくらいできないとだめ」という絶対的な基準ではありませんが
やはり「できない」よりは「できる」方が絶対にいいことです。
また、<いけるところまでいっちゃう>ことも非常に重要であり
「詰め込めるうち」に、”詰め込めるだけ”詰め込んであげましょう。
幼児教育の基本は、<やれるだけやる>ということです。
勉強が全てではありませんが、勉強が「めんどくさい」と思わない時期に
<ちょっと頑張る>だけで、今後60年”楽ができる”かもしれません。
そんなことは、子供には分かるはずもありませんが・・・
だからこそ、親が促してあげる必要があります。
もちろん<無理強い>は厳禁であり、できるだけ好奇心を持てる対象に交えて
”結果的に”多くの知識を身に着けることが大切です。
「この後始まるノンストップのサバイバル」を勝ち抜くために、
「武器」は最初に多く持っておく方が、圧倒的に有利になります。
楽しく学ぶために必要な「好奇心」を育ててあげる
子供というのは、例外なく好奇心旺盛です。
お母さんが使っている携帯電話・スマホに興味を持たない子は、まずいないはずであり
一見”冷めている”ように見えても、「アンテナ」を張り巡らせている子もたくさんいます。
そして、この好奇心は「学習意欲」にとってなくてはならないものであり
決して潰してはいけない<コントロール>して「知能」につなげるべきものです。
<学習>にとって、「最高のガソリン」となります。
”好奇心”とは、「知りたい!」という欲求です。
「自分が好きなものに関してもっと知りたい」
好きなものの「対象」は、なんでもかまいません。
男の子であれば「乗り物」
女の子であれば「お料理」
もしくは、逆の場合も
個人差があって当然であり、「まずは」なんでも大丈夫です。
「対象が何なのか」ということは、それほど関係ありません。
大切なことは「学ぶ楽しさ」を覚えさせることです。
好奇心を見つけてあげることができたら、見逃さずに<爆発>させてあげましょう。
理想は”好き”を見つけること
ありきたりですが「動物」や「昆虫」に興味を持った子には
「図鑑」といったものをガンガン与え、実際に飼ってみる。
- 何を食べるのか
- 虫は何時に寝るのか
- なぜ鳴くのか
「自動車」や「電車」に興味を持った子には、
<自分で組み立てる>模型のようなものを与えてみましょう。
そして、更に更に広げていきます。
「お料理」に興味が沸いてきた女の子には、<一緒に料理を作る>だけでなく・・・
砂糖と塩の「味覚」以外の違い
だけでなく、
「お湯には溶けて・水に溶けづらい」理由・・・
胡椒は「香辛料」と呼ばれる作物であり
「腐敗」を遅らせ「保存」するために欠かせないこと・・・
昔はとても貴重であったこと・・・
「大航海時代」には「金」と同じ価格で取引されていたこと・・・
初めて世界を一周したのが「フェルディナンド・マゼラン」であること・・・
それまで「地球は丸い」という常識が否定され「平ら」だと思われていたこと・・・
「地球が太陽の周りを回っている」ことを証明しなければならなかったこと・・・
季節によって星の「位置」が変わること・・・
そこまで広げなくても・・・と思うことの、”どこまでいけるか”か好奇心の本質です。
大切なことは、「好奇心の対象が、どのように構成されているか」を
知ることによって、益々好奇心が沸いてくることになります。
突き詰めれば突き詰めるほどに、知識は無限に広がっていくのです。
そして何より「苦痛ではない学習」をすることによって「学習」は「苦痛」ではない
「覚えることは楽しい」という、<刷り込み>をしてあげることが目的です。
「禅問答」のようですが、
「学ぶことは楽しいこと」
と、感じることができる人間にしてあげることです。
勉強が嫌いだったお母さんは「勉強が楽しいと思っている人間」が
どれほど恵まれていることか、ご理解いただけるはずです。
「勉強が快感」という人間は「無敵」です。
「なりたい自分」がある子は強い
少し話を広げてしまうと、好奇心を持つことによって
「将来の自分像」を、自分自身で思い描くことにもつながります。
動物に興味がある子は、「一日中動物のそばにいれたら最高だな」と思うはずです。
それを叶えるためには
- ペットトリマー
- 動物園の職員
- 獣医
様々な職業があることを知ることになります。
そして、本格的に目指す対象があることで「努力の方向」が決まることになります。
この「努力の方向」は、早く決まれば決まるほど有利です。
「夢」こそ最高の原動力
幼いほどに、「夢」は多いものです。
夢や目標に関する格言は多く、ここでは述べませんが幼い時期は夢を持つべきです。
上で述べた通り「努力のきっかけ」になります。
自分は「幼い頃に」将来何になりたかったのか
覚えているお母さんも、もう忘れてしまったというお母さんもいると思います。
そして「実現」できたお母さん、できなかったお母さんもそれぞれです。
悔しい思いをしたこともあるはずです。
だからこそ、自分の子供には「乗り越えて欲しい」と思うはずです。
努力はより高みを目指すことと同時に、困難を乗り越えるためのものでもあります。
「公務員になって安定した人生を送る」
3歳くらいの幼児が言っていたら、「ちょっとつまらない」と思うかもしれません。
(決して公務員を馬鹿にするわけではありません。)
しかし公務員になることも案外難しいものであり、これからは益々難しくなるはずです。
人口も減っていきますが、それ以上に公務員の数も削減されるはずです。
もちろん、公務員に限ったことではなく全ての職種に言えることです。
キーワードは、「グローバル化」です。
あらゆる「夢」が、お母さんが生きた時代よりも、叶えることが困難になっています。
決して楽な世の中にはなりません。
だからこそ「早く」、そして”濃い”努力が必要なのです。